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 テレビドラマ「花より男子」の脚本などで知られる人気劇作家のサタケミキオが、文学座に書き下ろしたコメディー「口紅~rouge」が、12月2日から10日まで、東京・池袋の東京芸術劇場小ホール2で上演される。同劇団所属の俳優・渡辺徹のラブコールに応えて実現した企画だ。(旗本浩二)

 サタケは1997年、俳優・宅間孝行として劇団・東京セレソンを旗揚げ。2001年からは「東京セレソンデラックス」に改称し、サタケ名で作・演出を行っている。

 シリアスな作品からコメディーまで幅広いが「口笛」(02年)で東北弁、「夕」(03年)で長崎弁、「歌姫」(04年)で土佐弁を使うなど、方言を多用するのが特徴だ。「方言は歯切れがよく、空気感が違ってくる」とサタケ。その不思議な世界観で展開される涙と笑いの渦に、幅広い年代から支持されている。

 文学座所属の渡辺は「若い作り手は照れもあって素直に人情を描けない。サタケは臭くなることを恐れずに正面切って描き、堂々と泣かせる」と評価。「文学座の役者といい出会いになる」と直感したという。

 「老舗劇団だからといって構えず、いつもどおりの笑って泣ける作品」を目指してサタケが今回生んだのは、都会の下町の銭湯を舞台にしたドタバタ喜劇。

 陸夫(小林勝也)が営む銭湯に、以前近所に住んでいた鉄(渡辺)が現れる。鉄は、キャバクラ勤めのあきな(松岡依都美)が仕事を辞める費用を工面してほしいと懇願。陸夫の娘(奥山美代子)が銭湯売却を検討していた時期で、鉄は成功報酬をもらえれば話をまとめると持ちかける。

 今回は方言は登場しないが、「陸夫や鉄が放つ切れ味のいいせりふを通して、下町の空気感をリアルに描く」とサタケは自信を見せる。だが「舞台作品を書くのは孤独な作業。酒も我慢して書かないといけない。苦しくてしょうがないが、それにはまっていかないと書けない」と生みの苦しみも訴える。

 難しいことの一つが舞台設定だった。「物語の展開と同じくらい設定にこだわる」というサタケにとって、銭湯は特別な場所。「人情など昭和のにおいが強く漂う象徴的な空間。最後の切り札として取っておいた」という。

 「今の演劇は、見終わった後、何が言いたいのかよくわからないものが多い」と語るサタケ。これまでも常に、マニアより、一般の観客相手に作劇してきたという。「彼らにとって面白くなきゃ、もう見に来てくれない。だから分かりやすさが大事。そうでないと成立しない」と言い切った。

 (電)03・3351・7265。

(2008年11月26日 読売新聞)

銭湯行きたくなったなぁ
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