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「線引き」あくまで拒否 薬害肝炎原告団 「金の問題ではない」 「首相は裏切り」と涙
2007年12月20日(木)17:11

 託した望みは打ち砕かれた。「まだ闘いは続くのか」。薬害C型肝炎訴訟で、舛添要一厚生労働相が「線引きのない全員一律救済」を受け入れない政府案を発表した20日、原告側は和解協議打ち切りを宣言した。「この案が政治決断だ」と言い切り、逃げるように会見場を後にした舛添氏。「信じていたのに裏切られた」と涙が止まらない原告患者ら。福田康夫首相の「決断」は、両者の距離を遠ざけた。


 午前10時、厚労省会見室。九州など各地から上京し、ここ3カ月間、救済を訴え続けてきた原告患者は一様に疲れ切った表情を見せた。

 「笑って思い出せる日が来ると信じて毎日、福田首相に言葉を投げてきた。しかし、首相は私たちに背を向けたまま、全面解決という最後の山を登ろうとしている私たちを突き落とした」

 全国原告団代表の山口美智子さん(51)=福岡市=は、声をしぼり出すように語った。

 政府案は、原告が求めてきた「一律救済」の理念は受け入れず、未提訴患者への支払い金額を積み増す内容。「私たちはお金の問題を言ってるんじゃない」と、出田妙子さん(49)=熊本市=は肩を落とした。

 「望みを持った自分がばかだった。同じように苦しんでいる被害者を救済してほしいだけなのに…」。福田衣里子さん(27)=長崎市=が目を潤ませると、原告団の先頭に立ってきた山口さんもこらえきれず、肩を震わせて号泣した。

 家族らと離れ、東京に滞在してきた原告らの状態は「心身ともに限界」(弁護団)。活動はいったん打ち切る。しかし、全面解決をあきらめたわけではない。山口さんは宣言した。「私たちは何度も何度もはい上がってきた。これしきではくじけない。私たちの理念を通すために闘う」

 一方、舛添氏は原告会見に先立ち、同じ会見場で記者会見。冒頭に謝罪の言葉を述べ、深々と頭を下げた。しかし「もういいですか」と再三打ち切りにかかり、控室に待つ原告らと顔を合わせるのを避けるように別の扉から立ち去った。


gooニュースより
 確かに期待させるようなこと言ってねぇ(;0;)でもやっぱり難しいのかねぇ。
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